「できない」を証明するのにも数学は強力!『スウガクってなんの役に立ちますか?』

数学の本、2冊目を読んでみました。

前回読んだ本はこちら。

数学っておもしろい!『なぜか惹かれるふしぎな数学』

 

難しい数式とかは使わずに数学のおもしろさを紹介しているという点で、前回の本と似た内容になっていました。

まぁ買ったときに「2つともおもしろそう!」って思って両方買ったので、似てることは知っていたのですがw

どんな本だったか、学んだことをまとめます。

 

 

どんな本?

日常で使える数学の知識を紹介してくれている本で、かなりイラストを使ってくれていてとても読みやすい本でした!

中身はこんな感じ。

スウガクってなんの役に立ちますか?

前回読んだ本でも紹介されていた「モンティ・ホール問題」のページ。章の始まりにはキーワードを、問題があれば四角く囲んで問題文が、そしてわかりやすいようにイラストが使われています。

苦にならずに「数学っておもしろいな〜」と読み進められました。

 

学んだこと・感じたこと

電車で揺れの少ない座席は真ん中!

前方の車両、真ん中の車両、後方の車両と分けた時に、カーブでの揺れが少ないのは真ん中の車両。というのを、電車を線分に見立て、点A、点B、点Cをつけて紹介されていました。

一番前の車両は最も揺れが大きく、次いで後ろの車両、そして真ん中はカーブよりも緩やかな曲線を描くことから一番揺れが少ないとのことです。

 

「できない」を証明するのにも数学は使える!

「どうやったらできるのか」を考えるのは仕事をする上で、生きていく上で必要な考え方だと思いますが、この本を読んで学んだことは、「できない」を証明することの大切さ、そしてその証明に数学の知識が強力なツールとなることでした。

例題を用いてこのことを解説していました。

【問題】

キャンプ場で料理をつくっているとき、みりん50ml、牛乳160mlが必要になりましたが、計量カップを持っていませんでした。たまたま、280ml、500mlのペットボトルがあったので、それを使うと160mlはつくれましたが、50mlはどうしてもつくれません。うまく50mlをつくる方法はあるのでしょうか。

 

出典:『スウガクってなんの役に立ちますか?』

 

こういった問題だったのですが、数学の知識が頭に入っている人は少し考えれば「50mlはどうやってもつくれない」という結論にたどり着きます。

ですが、そうでない人はどうにかしてつくれそうだとあの手この手を試そうとします。

僕も問題を見たときに「なんかできそうだな〜」と思ってあの手この手を考えてしまいました。

 

実は、2つの容量を持つものでは、「それらの最大公約数の整数倍のみ」しかつくれないのだそうです。

つまり280mlと500mlが測れるものからは、その最大公約数=20の整数倍(20, 40, 60, 80……)のみになるということです。

なので160mlはつくれるが、50mlはつくれないという結論になるそうです。

 

「できない」を証明するのに数学はとても強力だということをこれで学びました。そして知ってると知らないでは雲泥の差だな〜と感じましたので、これからもたくさん知識を吸収していきたい!

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